メタボリック症候群とは?
この記事は2005年(だと思う)に一念発起し、ボディビルコンテストに出場するために、115㎏から85㎏までダイエットした時のノウハウの記録を2006年に「Yahooセカンドライフ」というサイトに掲載されたものである。
17年経った現在、やはりインプルーブしたノウハウの部分もあるが、基本的にその考え方は同じである。
では、紹介したい。
現在、巷をにぎわしている「メタボリック症候群」というものがあります、このことについて私の意見を紹介したいと思います。
実は私こと、「40オヤジ」も減量前の昨年、12月下旬、ウェスト104cm、体重115kgで、まさしく、現代のメタボリック症候群の代表選手のような体でしたが、今年、正月2日より、一念発起し、現在、ウェスト85cm、体重92kg、体脂肪率は12%以下の脱メタボリック症候群な状況となっています、それでも、まだ、ウェスト、体重が大きかったり、重いのはボディビルディングという、競技を行っているからであり、脂肪率を体型の分類から見れば、「痩せている」体型に近い状態です。
 しかし、40オヤジの定義としては、
   1,空腹感が1日にトータル1時間以上無い。
   2,食事は決まった時間によって食べる。
   3,空腹感で食事の「うまさ」を感じるのではなく、喉越しや舌で食事の「うまさ」を感じる。
この定義に全部当てはまる人は85cmのウェスト以下であっても、40オヤジの中では「メタボリック症候群」と言えるでしょう。症候群とは事象であって、未だ、定義的な悪い結果が出ていない人であっても、既に症候群の中に浸かっている人は多いと思います。
それでは、40オヤジの定義で部分的に当てはまらない人はどうでしょうか?
まず、1番は当てはまらない、という人は絶対に「メタボリック症候群」ではありません、この理由はまだ、体の代謝が大きいのです、それぐらい、空腹感というのは大事です、1日にトータルで1時間以上空腹感を感じれば自分の代謝量と食事の摂取量がバランスしています、ここが大事なのです。
でも、年ともに代謝量は変わっていきますので、この感性を忘れずに食事の摂取量を管理していきましょう。
2番は当てはまらないという人はどうでしょうか?1番と2番が共に当てはまらないという人は逆に「拒食症候群」に近いですので、気をつけましょう、2番は当てはまらないが、1番は当てはまるという人は最悪のケースです、最も「メタボリック症候群」な人ですので、即、生活のリズムを変えましょう。
3番については、1番とリンクしていますので、言うまでも無いでしょう。
このように、メタボリック症候群と言うのは現代の社会が作り上げた症候群、中流意識が蔓延した、現代人の生活観から来る症候群の代表的なものであると言えるのではないでしょうか。
内臓脂肪と意識の関係
では、なぜ、今、「メタボリック症候群」が問題と言われているのでしょう。そして、何が問題なのでしょう。
 実は、もし、人が「メタボリック症候群」に陥っていたとしても、直接的には何も人体に問題は引き起こしません、しかし、その症候群の代表的な産物が問題となるのです、その代表的産物というのが、「内臓脂肪」なのです。
 そして、この「内臓脂肪」が直接人体に悪い影響を及ぼしていくのです。簡単に「内臓脂肪」の怖さを紹介しますと、この脂肪は食事の余分な蓄積物である単なる脂肪であるにも関わらず、内蔵と同じように機能する「内分泌器官」となり、体の内部に直接、悪影響を及ぼすのです。だから、糖尿病や高脂血症のような、病気の原因となり易い原因となりうるのです。
 また、内臓脂肪の厄介なところは、自覚しにくいという点です、40オヤジもそうでしたが、「皮下脂肪はつまんでもそんなに無いんだけど、ウェストは太いんだよなぁ」ということで、自分としては脂肪肥満でないと勘違いしているのですが、皮下脂肪はないけど、ウェストが太い方は内臓脂肪をいっぱい溜め込んでいる内臓脂肪型肥満なのです。
しかし、内臓脂肪型肥満は脂肪として貯めやすいのですが、実は逆も言えて、消費もしやすい簡易脂肪なのです、つまり、この内臓脂肪を取ろう!という、強い意思をもてば、内臓脂肪除去に集中したダイエットが可能なのです。そして、「内臓脂肪除去」が同時に「脱メタボリック症候群」を意味するのです。
 では、実際に40オヤジが行ったダイエットの内容を紹介したいと思います。
 運動、
 1,ウェイトトレーニングを1日、1時間半から2時間行う。
 2,カーディオ(有酸素運動)として1時間程度のウォーキングを週3回行う。
 食事制限、
 1,フライ物は食べない、マヨネーズは食べない、肉の脂身は食べない、管理した量の炭水化物しか食べない。
 2,夕食は基本的に野菜スープのみ、副食はきゅうりの酢の物、もしくはサラダか果物。
 3,たんぱく質を体重1kgあたり、2g以上、出来れば、2.2g取得する。
 4,基礎代謝が1700kcal程度なので、運動した日の期待される消費カロリーは2500kcal前後と思われる、ゆえに取得カ    ロリーを2200kcal以内に抑える。
現在はウォーキングの代わりにHIITのランニングを行う、この理由はウォーキングだと1時間かかるが、HIITのランニングだと、20分で済む。この時は体重が115㎏あり、走ることができなかったので、ウォーキングになった。
以上のような運動と食事をしました、回りの皆が「辛くない?」「良くやるね」と言ってもらいましたが、オヤジは試合に出ると言う大きな目標があったのと、効果が目に見えて判ってきたので、辛いと言う意識は試合直前のギリギリの状況になるまで感じませんでした。
つまり、この減量中、自分の意識が別に辛いと思ったことがなかったのです。辛いと思わなかったからこそ、自分の意識が継続できたのです。
その基本的な減量の意識として、「たくさん運動すれば、それなりの食事が楽しめるし、その食事を気をつければ、絶対に結果が出る」と信じて、そして、結果が出たのです。この意識の継続が脱メタボリック症候群になることになったのです。
減量と脱メタボリック症候群
 前の段落で紹介したオヤジの減量方法はボディビルディングの試合に出るという目標に向けた設定をした減量方法でした。
 オヤジの方法は極端なところもあるので、一般的な「脱メタボリック症候群」を目指し、かつ、内臓脂肪を確実に燃焼させる減量の運動と食事に関する意識のもち方を紹介します。
 1,運動をしましょう。
 でも、運動が辛いと思わないような、終わったら疲れより、さわやかな感じが残るような運動。でも、稼働時間で1時間はやるような、運動する意識の継続が出来るような運動をしましょう。お話をしにジムに行くようではダメです。
 2、運動は毎日でなくて良い、継続のプレッシャーが、運動終了後は、心地よく、そして、適度な充実感を満たすような頻度であること。
 3,組んだプログラムに押しつぶされないように、もし、都合で出来ない場合は、気持ちを切り替え、出来ることをやる、プログラムが消化できないから、中止するのではなく、出来ないなら、出来ることをやる、という意識を持つ。
 4,自由な食事と限られた食事、別に差はないと意識しましょう、限られた食事をどのように楽しむか、そして、おいしく食べることが出来るかを考え、工夫する。
 5,食べないと決めた食材は絶対に食べない、見ない、近づけない。これだけはキチッとした制限を行って、少なくとも減量開始後、1~2ヶ月は絶対に食べないように耐えましょう。
そして、減量に向かう自分の姿勢として、
 1,自分が変わることを楽しむ、鏡を見る、グラフをつける、効果の表現の方法を最も自分が楽しめる形で表現する。
 2,数字による管理を確実に行う。
 このことは重要です、なぜなら、週1kg以上は絶対に減量できません、そのような急な減量は体調を悪くするだけです。数字的な理由は、1日、500kcal減量できたとして、体脂肪、内臓脂肪の消費は1g、9kcalなので、500kcalの1日だいたい、50g程度しか消費しません、これを7日続けたとして、350gの脂肪消費が良いところでしょう。現に、今年のオヤジの減量も週1kg減量しましたが、筋肉の減少、そして、体水分減少等の含まれていたような気がします。
以上のような意識、そして姿勢をポジティブに持てば、「脱メタボリック症候群」は難しいものではないでしょうし、減量も達成されると考えます。
次回は運動方法の具体的な考え方や食事の具体例を紹介をしていきたいと思います。

 
 
 
脱メタボリック症候群と運動 に続く
 
  
  
  
  

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